ゆうびん小説

作家が執筆した小説が便箋に印刷され、それが読者に手紙という形で送られてくるという「ゆうびん小説」。

自分の好きな作家から直接自宅に小説が届くかもしれないというワクワク感とともに、小説を読むことの楽しみを読者に伝え、小説に触れる意欲が広がってほしいということから、このサービスは企画されたそうです。

「ゆうびん小説」の第1弾は、伊坂幸太郎氏の新作『バイバイ、ブラックバード』。太宰治の『グッド・バイ』に触発された伊坂氏が、その構造を借りて伊坂氏なりの『グッド・バイ』を書くという興味深い作品だそうです。作品は全6話。そのうちの5話を1話ずつ、抽選で選ばれた読者に郵便で順次届けてゆくという形式です。すでに応募は締め切られていて、第1話の発送は5月ごろだとか。

手紙を開ける時ってわくわくしますよね。その差出人が自分の好きな作家だったら、(印刷だとわかっていても)「私あてにきた!」と、ものすごく高揚するんじゃないかなと思います。

第1弾とうたっているので、第2弾もあるのでしょう。小説だけでなく、エッセイや詩でもよいですね。個人的には角田光代阿川佐和子からエッセイが届いたらすごく嬉しい。