まんねん貧乏

なぜだか「貧乏」を描いたマンガが好きです。松本零士の「大四畳半大物語」が最初かなー(ものすごい昔)。

得能史子の「まんねん貧乏」は店頭で表紙を見て「あ、好きな線(描画のね)だ」と即買いしました。シンプルな線でデフォルメされた3等身のキャラクターが好きなんです。これが大当たり。

作者の得能サン(なぜか親しみをこめちゃう)と私はほぼ同い年。バブル華やかりし頃に安月給だったのは共通です(しかし当時契約といえども社員だった私より、アルバイトの得能サンの方が収入が多くてショック!)。

月日は流れても得能サンはバブル当時からほとんどライフスタイルが変化していません。物価が安い小金井に住み、昼寝を至上の楽しみとし、おかずをモリモリと食べるだんな様のペリーさん(ニュージーランド人)と質素ながらも工夫をこらして暮らす、淡々なんだか脱線なんだかわからないような日々が楽しそう。

ほぼノンフィクションと思われるこのマンガを読んでいると、勝ち組とか負け組なんて分け方がバカらしくなってきます。自分が生きたいように生きる、それが一番いいんじゃない?

‥‥などという、穿った見方をしなくても、フツーにマンガとして充分面白いです、ハイ。

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